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パントキック(ボレータイプ)向上方法

tomoya ikeda

パントキック、特にボレータイプはなかなか安定せず試合で確実に出来るのはプロでも難しいです。

現にJ.LEAGUEを見ていると、そこまでこだわってるようには見えません。

「相手陣地まで飛ばせばOK」といった感じです。

でも世界的には、特にポゼッションを主体とするチームではこの技術は必須のようです。

(ぼくの好きなイタリアではなかなか見られない)(^^;

さて、そのボレータイプのパントキックですがそもそも使う目的やトレーニングでのポイント、更に試合では何がポイントになるのか、今回お伝えしたいと思います。

まず、なぜボレータイプのパントキックが生まれそれを試合で使うのか…?

ひとつは南米生まれであること。世界的には目の当たりにしたのはボカがトヨタカップ(日本)で試合をした際にGKコルドバが白い巨人レアルマドリードの選手と味方の体格差をカバーする、素早い速攻のために早く相手コートにボールを放り入れる、コントロールキックを多用しました。

という事は、やはり南米やメキシコなど体格に劣るチームがいかにボールを失わないように力ではなく、技術でフォローする事を実践した賜物です。

現にその後、各大陸代表が集う2005年のコンフェデレーションズカップでメキシコ代表はゴールキックを全く蹴らずに繋いでリスタートするというプレーを疲労し世界に衝撃を与えました。(確かに日本相手でも)

話がそれてしまいましたが、

パントキックの目的はGKからより相手ゴールに近い位置にいる味方やスペースを有効に使うことです。

では、その技術を育成年代でどのように向上させるか…?

まずは原理原則としてコートが狭いので、特に相手DFラインの裏のスペースは限られていて、飛び過ぎると直接ゴールキーパー(ペナルティエリア)まで到達してしまいます。

また人体の構造上、より自然な動作としては脚は前後に振り上げるのがより自然で、ボレーのように体を傾けて、片足で全体重を支えながら狙った所にボールを蹴るのは様々なポイントをクリアしないと安定供給には至りません。

ここでどうしても起きがちな"育成年代"のパントキックのミス癖について書きます。

まずは本人はボレーにしてるつもりでも体の柔軟性やバランス(体幹)が伴わず、縦蹴りとボレーの間の斜め蹴り(ボールの軌道が高くなく斜めになる)回転もスクリュー回転になる。

また、トスが安定しないので毎回ボールを捉える位置が変わるのでミート出来ない。

といった事が挙げられます。

もちろん日々(1日20回など)数をやり続けることで徐々に感覚レベルまで落とし込めます。

またそうしたポイントを踏まえつつ、「筋力的なアプローチ」も大事で、どうしてもボレーというと体を倒しがちですが、上半身(体幹)は正体に近い状態をキープした上で大腿部の振りでパワーを膝下の振りでスピードとコントロールをすることが100%出来ないといけないです。

体幹は常に強化するべきです。また大腿部の側面→上体はキープしつつ大腿部の上げる事が出来るようにします。

膝下の振りはやはりショートバウンドで蹴るトレーニングをおすすめします。

そして、試合では非常に表現が難しいのですが、いかに前のプレーとパントキックを良い意味で"切り離して"プレーするか。。

これは全てのプレーにおいて共通しますが、連続動作、一連の流れというのはあるのですが、それをなんとなく流れでやってしまうと結果的に軸足の踏み込みが甘く転倒したり、トスをミスしてしまったり、ミートが安定しなかったりします。

このマインドの部分もしっかりとアプローチしないと、普段練習では上手くパントキックが蹴れるのに(これは"その練習"のみをやっている)試合では安定しないという事に繋がってしまいます。

以上、今回は【パントキック(ボレータイプ)】について、目的と練習、試合でのポイントについて綴りました。

具体的なトレーニングなども今後動画でご紹介したり出来ればと思います。

ぜひ、宜しくお願いします。


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