イングランドプレミアリーグのマンチェスター・Uがミッドウィークに開催したカラバオ杯(リーグカップ)の5回戦でブリストルシティと試合を行い、後半アディショナルタイムに勝ち越し点を許し、まさかの敗退となった試合。
そこで生まれた、決勝点となるコリー・スミス選手のゴールシーンでのセルヒオ・ロメロ選手の対応なんですけど、こうした対応ってキーパーをやってると時たまあるんですけど、いわゆる「ハンドボールのGK」のような両手足を大きく広げてコースを消しに行くプレーなんですけど、これのストップ率って(肌感覚ですが)半々くらいかと思います。
というのも状況によって非常に効果がある時と全く効果がない事があるからです。
では、今回のシーンを振り返りましょう。
スミス選手は、バイタルエリア付近で浮き球のパスが出て来てペナルティエリアに侵入して来た時には、身体はゴールに背を向けてる状態で、ボールを見ています。
それに対し、ロメロ選手は少し距離を詰めた所で、”ハンドボール”セービングにいき、尚且つシュートの瞬間顔を背けているんで、一瞬でコースを見極めることが出来ていません。それにより結果そんなに強かったり、コースがすごいわけじゃない、股を通過するゴールが入ってしまいました。
使い分けが大事―
決してこの”ハンドボールセーブ”を否定するわけではないです。往年の名GKであるP・シュマイケルは元ハンドボールでGKをやっていただけあって現役時代に何度もピンチを救っています。
その息子のカスパー・シュマイケル選手(レスター所属)もそうしたプレーは多用しています。
スミス選手はボールのトラップからシュートまで、GKやゴールを見る事はなかったです。て事は完全に感覚で打っています。こうした場合”ハンドボールセーブ”は”あまり効果がありません。
ましてやシュートコースを打たれた瞬間に見極めてももう体は対応できませんから非常にもったいないプレーになりがちです。
アグレッシブな駆け引きと”止まる”という選択・運動能力―
今回のシーンのように浮き球のスルーパスの場合など、シューターがGKを見ることがあるとないとで、GKの狙いの部分としては常に距離を詰めたり、プレッシャーを掛ける事は非常に大事でプレーしないといけないし、その中で状況に応じていかに止まる事…シュートへの反応に委ねる…選択肢を持てるか、またそのアクションが出来るだけのコンディション及びパフォーマンス能力なのか。
これは技術として、持てるとよりプレーの幅が広がります。
Bristol City vs Manchester United 2-1 - All Goals & Extended Highlights - Carabao Cup 20/12/2017 HD


