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GK Consultant @Mind3/3 ~GK Mindの重要性~

tomoya ikeda

GKMind…

要は「思考」ですが、GKとしてプレーする上で試合で経験を積むことや技術を磨くことと同じくらい思考を養うことはとても重要です。

いくら「思考」と言っても非常にアバウトなので、

今回は"どんな役割で、何の為に大切で、どのように養うのか"

について私の解釈をまとめました。

「物事の本質」という大前提を理解することー

まずはGKというポジションの特性を理解するのは大切ですが、当たり前ですが、それはサッカーという競技の上で成り立ちます。

いくらサッカーの歴史が深く、様々な地域や人種がプレーしていても変わらない、"サッカーの原理原則"や"不変的な要素"をしっかりと理解することが大前提になります。

それはルールであったり、競技の特性、GKの特性です。

サッカーはインターバルスポーツでいかに多くのアクションを起こし、そのインターバルの回復度合いを高めて、数多く発揮できるか。それと違いGKに求められるのは瞬発的に高精度のアクションです。回復速度も必要ですが、大事なのは高精度のアクションの連発です。

そうした本質的なベースがある上で初めて選手個人やチームの哲学やコンセプトというフレキシブルな要素、目標を設定するというプロセスが大事です。

そうした「大前提」がある事で、「プレーを選択する(判断する、考える)」為の基準になります。

思考をうまく使うと仮定や逆説的な判断材料を基に"半歩先をいくアクション"へと繋がります。

これはGKアクションが基本リアクションでありながら、狙いを持ったり、戦略的な観点でアクションを起こす事を促せます。

クリエイティブな要素も併せ持つー

先程説明したように逆説的な思考、仮定や仮説を立てることは非常に大事で、その為に過去の経験や客観的なモノの見方で捉え、記録と記憶をする事でGKの「判断基準」はアップデートされていきます。

そして、それらとうまく共存させて時にセオリーを覆すような、閃きに近い感覚を持ち行動できる、いわゆるクリエイティブな発想、柔軟さも併せ持つとよりGKアクションの幅は広がります。 これが、思考を養う上で大切な「固定概念」「常識」と言われる物を疑い、自ら検証し実体験のもとではじめて"正しいか"を判断する人となります。

私がGKをやる楽しみはここにあると思います。

年を重ねれば、そこに対する理解、と同時にプレーの取捨選択が出来るようになり、その上で更なるステージを目指すので、息も長いポジションなのだと思います。

本当の意味でのトライ&エラー

考えてみてください。

育成年代を仮に小学生から高校生とした場合、GKとしてプレーするとおおよそのミスは、し切ってると思いませんか?

なかなか、大人やプロになって初めてハイボールをキャッチミスしたり、トラップミス、キックミスをしたりはしないと思います。

じゃあミスをした時や失点をした時に何が大切か?

簡単です。

次のプレーに影響しない事です。

でもこれがなかなか出来ないです、プロでも。

でも「思考」を駆使し、瞬時に分析し「原因究明」と「再発防止策」を鮮明にできれば、ミスの捉え方は変わります。

ましてや練習や練習試合の方が圧倒的に公式戦より多いなら、徹底的にそこに向き合う事で、公式戦では「あとはやるだけ」で、そのベースに"閃き"がプラスオンされれば強力なGKスキルの持ち主となります。

「思考」とは技術や戦術・戦略を体現する際に司る物でもありますし、結果や過程を振り返る時に基準にもなり、それは成長や目標と共に"進化"していくものです。

では、その"進化"を目指す時に何からはじめるか?

トレーニングやコーチの指示、味方の言葉などに対し、「なぜ?」と問う事です。

また日々の自分自身の行動や言動を振り返ったりして、ただ流れていってしまう事に"意識"を向けてみると良いでしょう。

こうして見ると、もはやGKの上手さや上達は練習だけには留まらないですし、考え方次第で試合で積極的なプレーはおのずと出来るようになります。

なので、GKのプレーで悩む事はあるでしょうが、その分析と自分に出来る事に向き合えば、視点が変わり新たな行動を起こせると思います。

ぜひトライしてみてほしいですね。


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