【雨の日のGK Action】 第29節 今節、各地で行われたJ.LEAGUE、とりわけ関東では激しい雨、濡れたピッチでの試合を余儀なくされるケースが多々あり、その中でその影響を受けたゴールを2つピックアップしました。 まぁ雨の日のサッカーにおいて受ける影響について… ボールが水を吸い、重くなり通常以上にキャッチ時などに"技術+瞬発力と筋力"を要する。 また、水で摩擦が起きづらく回転が掛かりにくいので無回転や回転数の少ない「変化しやすい、重いボール」が偶発的にも発生しやすい。 逆に回転が多く掛かっている時にはグローブとの摩擦が起きづらくファンブルの原因にもなり、判断材料として持っておかなければならない戦術のひとつだ。 今回取り上げたゴールは2つ。 まずは、 ①川崎フロンターレvsベガルタ仙台 フロンターレ小林悠選手の同点ゴール:ゴールやや右側で受けて左足に持ち変えてのインスイングのシュートでした。


【参照】【公式】ハイライト:川崎フロンターレvsベガルタ仙台 明治安田生命J1リーグ 第29節 2017/10/14 https://youtu.be/K9XfgzMCBu4
もうひとつは、 ②横浜F・マリノスvs大宮アルディージャ 横浜F・マリノス中町選手の同点ゴール:ゴール向かってやや左から右足インステップをボールの芯からやや左に当てることで"シュート回転"をかけたシュートでした。


【参照】【公式】ハイライト:横浜F・マリノスvs大宮アルディージャ 明治安田生命J1リーグ 第29節 2017/10/14 https://youtu.be/ZeG8O9M8QIU 言わずもがですが、単純にバウンドが延びるのでキーパーにとっては通常以上に"判断"と"反応"のスピードが求められます。 思考に関しては、戦術的に状況判断(天候、ピッチコンディションなどの)ができているか。 それを基にポジショニングやもしかするといつもとは違う指示を出したり、"工夫"も必要となります。 フィジカル的には、体の反応スピードとパワーが必要なのですが、「雨用」に関しては、トレーニングでシチュエーションを作り、体感させていくのが一般的です。(ピッチを濡らしたり、濡れたブルーシートを敷くなど) その他、反応系トレーニングも大事です。 本来シュートが打たれた瞬間にあらゆる想定を行いますが、バウンドに関しても「上がり際、ショートバウンドで処理しよう」とか「バウンドで失速する可能性があるからすぐに飛ばずに我慢しよう」というような。。 ただ、こうしたピッチでのバウンドに関しては、上記のような"余裕"はないです。 ではどうするか…それは打たれた瞬間に<体や手などの防ぐ"モノ"が軌道上にあること>もしくは、<判断後の驚異的な反応スピードでタッチすること>です。 なので、GKアクションでいうと【フィジカル】と【戦略】のフェーズで捉えると、ポジショニングを変える大胆な"策"を講じたりすることも必要かもしれません。
See you next week…