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GK Action Improvement~週末の試合からゴールシーンをアグレッシブな視点で解説~

tomoya ikeda

JLEAGUE 第28節 ベガルタ仙台vs浦和レッズ

今回ピックアップしたのは浦和レッズ、ラファエル・シルバ選手の勝ち越しゴール。

武藤選手とのワンツーでベガルタ仙台DFラインを抜け出し、GK関選手との1対1を制しての得点でした。

GK Action【戦術/戦略】

完全な崩しでのゴールでしたが、ポイントはGKのシュートに備えるポジショニングとスタンスの中で、シルバ選手が武藤選手へパスをして、武藤選手のシュートモーションの時に「パスの可能性、もしくはその他の状況」を想定、予測できたか?です。

その為には、状況の把握とそれに伴う経験や記憶による「予測を立てる」ことです。

こうする事で、仮にシュートへの対応の準備としては完璧でもそれがルーズボールに変わったり、今回のようにフェイントにしてパスを選択された時にアプローチが一瞬遅くなり、1対1で大事な間合いが詰めれない状況になります。

ダイレクトでシュートしている事からも完全に走り込んだコースが直接空いていたのだと思います。

元々のポジショニングを積極的に前に取りたい―

シュートモーション時(相手がボールを見るのにヘッドダウンする瞬間)に1m~数十センチ前へのプレジャンプを行い画像ほどの歩幅ではなく通常のスタンスのままでプレジャンプを行い、パスへの素早い対応とシュートへの準備を早める―

GK Action【シュートストップ】

シュートストップに必要なのは、正しいポジショニングとスタンス。それに加え駆け引きです。

今回、仮に武藤選手がミドルシュートを打っていたら、ほぼ守備範囲内で収まったかと思います。それは逆にあそこでパスを選択している事からも、そう仮説を立てれるのですが、やはりそれを踏まえ、”駆け引き”というフェーズでみると、そのパスに対する対応、出足の一歩目の速さや大きさ、プレジャンプ(厳密にはプレジャンプを前へ行いアグレッシブな姿勢でシュートコースを防ぐ)での距離の縮め方でシュートコースを減らし、目と体の反応と駆け引き、予測の中で勝負できたと思います。

やはり武藤選手のシュートモーションの時に現在地からプレジャンプで1mないし数十センチ前重心を動かせれば、その後パスになっても体(姿勢や歩幅)は自然な状態のまま動き出せる。

あと1m以上前に詰めてから、左にダイブすれば届く―

ダイレクトなのでタイミングが合わず、左足を踏み込めずシュート対応したので、セービング出来ず―

少し右側に重心が寄っている―

今回取り上げたのは、非常に崩しとしてもきれいで、観ている人も興奮したと思います。

ただ基本的に非常にシンプルなワンツーなので、GK同様ボールだけに集中してしまうと「相手の考えてる事」が読めなかったり、視野の中にあるヒントを見逃してしまいがちです。

支点や角度は違えど基本的には”同じ物”を見ているはずなのでそこで何を見て、どんな予測の引き出しを行うのか、シュートへの対応は最後の手段であり、その一方でこういった一連の作業をひっくるめて【シュート対応】と定義します!

これは日頃のシュート練習やシュートゲームなどの練習ではより実践的に詰めれれます。

【参考】

【公式】ゴール動画:ラファエル シルバ(浦和)82分 ベガルタ仙台vs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第28節 2017/10/1


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