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GK Action Improvement~週末の試合からゴールシーンをアグレッシブな視点で解説~

執筆者の写真: tikedacoachtikedacoach

①【天皇杯】ベスト16 ②【J.LEAGUE】第27節

今回1週間の内に2度も見られた、意表を突いたニアへのシュート。 シューターへの賛辞とキーパーへの批判、のような構図となっていますね。 でも今回、サンフレッチェの廣永選手(15年加入で初出場)、アントラーズは大ベテランの曽ヶ端選手、こういったシーンを"経験"というだけで片付けずに"GKの特徴"や"根本的な観点"でそれぞれ紐解いていきたい。

展開としてCKからのカウンターで飯倉選手のパントキックから、 (※今シーズン飯倉選手のフィードの質と攻撃性はマリノスの伝統を継承しながら更にアップグレードされている点は特筆すべきですが)

① 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島

広島の左サイド深くにウーゴ・ヴィエイラ選手が抜け出し、深い位置からのクロスと見せ掛けて、アウトに掛けたシュートでクロスへの対応のために少し前に出ていた

廣永選手の逆を突きゴールしました。 GK Action【戦術/戦略】 クロスへの対応として、GKはボールウォッチャーになりがちでペナルティエリア内やその周辺の状況を見ずにクロスが上がってきてから対応する事が多いです。 ボールがサイドにある時の(体の向きも含めた)"ポジショニング"と"視野の"確保"で状況判断をする→【戦術】 必要なら指示を出す/ポジショニング→【戦略】 GK Action【クロスへの対応】/【シュートストップ】 その状況と放たれたボールに対し判断しアクションをする。 2つの要素を踏まえ、総じて【クロスへの対応】となります。 では、これらを踏まえ、この失点では何が欠如していたか… 大前提に【戦術/戦略】が存在して、そこでクロスへの対応(※今回はシュート対応も含め)となりますが、やはりゴールを守ること、ニアへ対応できるポジショニングが絶対です。 この場合、マリノスの選手はまだ中にいないのと、DFへの指示を出せてれば、ウーゴ・ヴィエイラ選手にもう何タッチかさせる事ができ、攻撃を遅らせる事も出来たはずです。 あとは完全にボールサイドに身体を向けた事で更にペナルティエリア内の状況がわからなくなってしまい、クロスへの警戒心とその意志が相手に伝わってしまいました。 ポジショニングをシューターが下を向いた時に行う。というテクニックが必要です。 (これはシュートへの対応として、改めて細かく戦略的ポジショニングとして解説します)

【参考】 https://youtu.be/xbM6GQYw_S0 【ハイライト】横浜FM×広島「第97回天皇杯ラウンド16」 ② 鹿島アントラーズvsガンバ大阪

GK Action【戦術/戦略】 今回、①と共通する大きな点はここです。 【戦術】と【戦略】には言語・非言語のコミュニケーションが関わっています。自ら情報を集め分析し、仮説や予測をする過程と、それを踏まえ味方に伝える指示やジェスチャーというアクションが存在します。 曽ヶ端選手の場合、ニアへのポジショニングの前にファーサイドへのアーリークロスなどの警戒から味方への指示を"ボールから目を離して"行った事で起こりました。 GK Action【クロスへの対応】/【シュートストップ】 曽ヶ端選手の場合は、予測力や反射神経、俊敏性があり、クロスへの対応は積極的なので、ニアにしっかりポジションを取ってからでも問題ないと考えると、ポジションの正確性と対応能力がシュートやクロスへの対応の肝となります。

【参考】 https://youtu.be/bu_xntBoHgY 【動画】ゴール動画:ファンウィジョ(G大阪)7分 鹿島アントラーズvsガンバ大阪 明治安田生命J1リーグ第27節2017/9/23


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