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GK Action Improvement~週末の試合からゴールシーンをアグレッシブな視点で解説~La Liga

tomoya ikeda

La Liga 第4節

レアル・ソシエダ対レアル・マドリードCF

1-3のスコアでレアルマドリードが勝ちましたが、今回注目したのはレアル・ソシエダの同点ゴールのシーンで、左サイドからファーサイドへのクロスボールをロドリゲス選手がダイレクトボレーで合わせたが、GKナバス選手の脇を抜けるようにゴールしました。

実はGKにとって、この軌道はかなり難易度が高いです。

もちろんシューターもここまで計算して打つのは難しいんですが、映像の中でもナバス選手の処理ミスのようなカメラワークに見え、なんとなくミス?と見られがちですが、これも少し掘り下げて、そもそもGKのスタイルとの関係やどんな方法で処理できるか、解説したいと思います。

GK Action-【GK Style】

姿勢とポジショニングはやはり完璧ですね。

問題は、シュートへの対応で、「足でいくか、手でいくか」です。

GK Action-【​シュートリアクション】1/2

ナバス選手の選択は「手でいく」でした。

足を抜いてでも手でいくところは、やはり多くの至近距離のショートに対し低い姿勢で構えて、反射神経と高い身体能力で対応するので、納得の反応でした。ただ、今回はシュートの軌道が野球でいう”フォークボール”のような恰好で非常に処理するのがむずかしいシュートでした。

結果的に出した手の下をすり抜けるようにゴールした事で、カメラもナバス選手のミスのように捉えてる感じは否めません。もちろん選手本人も反応してる分、不本意でしょう。

​GK Action-【​シュートリアクション】2/2

この軌道のシュートはミドルシュートでもよくあり、どうしてもGKにはの処理をするラインが存在していて、そこでの処理が一番確実になります。また大きなバウンドであればタイミングを合わせやすいです。

では、今回のような軌道のシュートの場合はどんな方法がよりセービングの確率を上げれたか…やはりひとつは「足でいく」ことです。ボールが少しの高さでも落差がある分上から出すの下を抜けやすいのは明確です。より当たる面の大きさと反応しやすいのは足だと思います。

そもそもこういった軌道のシュートの場合、ミドルシュートなどのシチュエーションも含めては、やはりバウンドを待って、上がり際(ショートバウンド)での処理となります。これには、目からの情報処理のスピードや体の反応スピードも大きく関わってきます。

そしてこういった失点の時に大事な事がもうひとつあります。

今回の失点をピックアップしたのは、GK Action【GK Style】の視点でみた時に、自分のスタイルをかなぐり捨ててこのシュートを止める事が出来るか―といったような思考の部分が非常に大事になるからです。要はスタイルを捨てて失点しない事を取るか、スタイルを絶対としてこの失点に目をつぶるか。

育成年代ではこの辺は自分のスタイルが確立されていない分、”ブレやすい”です。

だから、コーチがしっかりサポートする事が大事です!


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