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GKのアクション分析#2 ~第2GKの活躍~

tomoya ikeda

中学の部活のGKコーチを務め始めて最初の大きな目標、大会が行われましたが、結果はあと一歩のところで県大会への出場を逃しました。

この大会2試合に関しては、地区大会を優勝した時に正GKが怪我の為欠場する形になり、急きょ第2GKに出番が回ってきました。

1回戦。

当日、アップを含めた準備で仕上げていきましたが、大事な事はいかにそのGKの自信を持ってできる得意なプレーと試合で起こりうるプレー・シチュエーションを確認し、頭の中を整理する事でした。

アップでのポイントは2つ。

ひとつは、体の試合に向けて意識と同時に変えていくこと。具体的にはアクションの質を求めて集中させる事と失敗したらすぐに修正を図ること。

もうひとつは、GKにとって非常に大事な「情報収集と分析」のチェックポイントのアドバイスでした。

これは、試合前に得れる情報(フォーメーションや味方の状態や環境)と試合中に得られる情報(相手・試合の流れ・環境の変化など)がある事を認識してもらい、試合中のアクションの判断材料にすること。

初戦は緊張感もあり多少ミスもあったが、しっかり1点を守り切って、県大会を掛けた1戦に駒を進めることが出来ました。

そして、準々決勝を迎えました。

アップでは基本的な動きの確認で、緊張と集中力をうまく調和させました。ポイントにしたのはメリハリです。すぐ脇で試合が行われているので、どうしてもそちらを観てしまう中で、いかにやる時と休む時を切り替えさせて、質を上げれるか。そこに重きを置きました。

また、その後、ピッチ内でのアップでは彼はシュートへの反応は良いので、そこが出る物と風が強かったので、キックの確認を行いました。あとは、彼へ「シュートに関しては呼び込むくらい自信もってやって、あとはスコアを動かさないようにDFと連携しなさい」と伝えました。

試合が始まると、早くに先制点を奪え、優位に試合を運ぶことが出来た中で、最終的に後半の終了間際と延長戦での失点により、逆転負けを喫してしてしまいました。どちらもセットプレーでGKの関わるプレーの中で失点でしたので、いかようにも防げたと思います。この点に関しては非常に残念でした。

ただ、彼がこの日見せたパフォーマンスは抜群で最大のピンチを防いだり、積極的にDFライン裏のカバーやキックも非常に良く出来ていて非常に高い集中力で試合を締めてくれてました。

それ故に勝利と県大会出場のミッションをサポート出来なくて残念でした。

一つもミスや隙が大きな代償となりがちなスポーツであると改めて学んだと思いますし、どれくらい日々の積み重ねとこだわりを持って試合に臨んでいるか。「試し合い」が出来たか。

”そのつもり”で試合に臨む集団や個人をまたサポートしていきたいと思います。

3年生、長い間お疲れ様でした!


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